1992年、指揮者をダニエル・バレンボイム、監督をハリー・クプファーが務め、バイロイト音楽祭で撮影されたリヒャルト・ワーグナーの「ニーベルングの指環」。この楽劇を収めたものの中でも、この伝説的フィルムを超えるものはない。究極的な権力を求める闘争を描いたこの寓話的作品は、4つの壮大なドラマで構成されている。第2部の「ワルキューレ」では、すべての神の支配者ヴォータンが指環を取り返そうとするが失敗する。また、死ぬ運命にある息子のジークムントと娘のジークリンデが登場し、ヴォータンとワルキューレとの間の娘ブリュンヒルデがジークムントを助けるが、悲劇的な結末を迎えるなどの物語が展開される。キャストのポール・エルミング（ジークムント）、ナディーヌ・セクンデ（ジークリンデ）、ジョン・トムリンソン（ヴォータン）とアン・エヴァンス（ブリュンヒルデ）とバイロイト祝祭管弦楽団が共演する。